評価
『アメリカン・スナイパー』(原題: American Sniper)は、2014年公開のアメリカの戦争伝記映画。監督はクリント・イーストウッド、出演はブラッドリー・クーパー&シエナ・ミラー&マックス・チャールズ&ルーク・グライムスなど。
原作はクリス・カイルが著した自伝『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』(原題: American Sniper: The Autobiography of the Most Lethal Sniper in U.S. Military History)
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コンテンツ【記事の内容】
登場人物(キャスト)
クリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)・・・本作の主人公。伝説に残るアメリカ軍の凄腕スナイパー。
コルトン・カイル(マックス・チャールズ)
ゴート=ウィンストン(カイル・ガルナー)・・・
マーテンス提督(サム・ジェーガー)・・・
ライアン・“ビグルス”・ジョブ(ジェイク・マクドーマン)・・・
“D” / ダンドリッジ(コリー・ハードリクト)
アル=オボーディ師(ナヴィド・ネガーバン)
スクワール(エリック・ラディーン)
トニー(レイ・ガイエゴス)
ドーバー(ケヴィン・ラーチ)
ギレスピー海軍大佐(ブライアン・ハリセイ)
ウェイン・カイル(ベン・リード)
デビー・カイル (エリース・ロバートソン)
ジェフ・カイル(キーア・オドネル)
サラ(マーネット・パターソン)
ロール教官(レオナルド・ロバーツ)
ムスタファ(サミー・シーク)
ストーリー
米軍史上最多、160人を狙撃したひとりの優しい父親。観る者の心を撃ち抜く、衝撃の実話。 国を愛し、家族を愛し、戦場を愛した男――。描かれるのは伝説のスナイパー、クリス・カイルの半生。
Rating R15+ (C) 2014 Village Roadshow Films (BVI) Limited, Warner Bros. Entertainment Inc. And Ratpac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved.
裏ばなし
ムスタファという射撃競技のオリンピック選手であったスナイパーは実在するが、クリス・カイルは自著『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』の中で「私は彼と出くわしたことはなかったが、後日、私たちのスナイパーがムスタファだと思われるイラク人スナイパーを射殺した」と述べるにとどまっており、クリス・カイルと交戦した事実はない。映画で何度となく遭遇し、最後は1,920メートルの距離から狙撃で射殺するのはフィクションである。1,920メートルの狙撃に成功したという記述は原作にもあるが、標的はRPG-7を持った反政府武装勢力の男である。
映画ではBUD/S(基礎水中爆破訓練)時にクリス・カイルが自分の年齢を30歳と答えているシーンがあるが、クリス・カイルは1974年生まれで同時多発テロ前にSEALSに入隊しているため、実際にはBUD/S時は20代である。
原作の違い(wikipediaより)
原作の内容とは違っている箇所が多いので本作の主人公クリス・カイルに興味を持った方は本を手に持ってはいかがでしょうか。
レビュー
原作を読んだ上での映画レビューとなりますが、映画と原作ではかなり話が違っていて頭の中がこんがらがりました。
それと、最初は気づかなかったですが冒頭の戦車が砲塔はエイブラムスの姿をしていますがエンジンの音と車体がエイブラムスと似ても似つかない部分があってそのシーンはどうも気に入らないです。エイブラムスのエンジンはガスタービンエンジンでかなり特徴的な音で車体は履帯と転輪、そしてふっくらとした車体底部の形が全然違うのです。これはエイブラムスの砲塔を似せた物を被せたパットン戦車といったところでしょう。偽物を使うなら戦車は出さない方が良かったです。
映画のストーリーをもう少し原作に近づけて欲しいのが本音です。裏話にもあげていますが原作を忠実に再現するところまではいかなくてもクリス・カイルの人物像の内容を濃くした方が良かったと思います。具体的には原作に書かれている若かったときの居酒屋での殴り合いの話など。シール隊員として闘争心が剥き出しになっているところだったりとかを入れてみたら良かったとは思いました。
原作を観ないで本作を観てしまうとクリス・カイルの人物像が表面的な物でしか感じられないのが残念ですね。
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