『クイーンズ・ギャンビット』の作品情報

【評価】(※1)
オススメ度
ストーリー
【題名】
クイーンズ・ギャンビット(英題:The Queen’s Gambit)
【公開】
2020年放送開始
【ジャンル】
ヒューマンドラマ、知的な作品、本が原作、感情が動く、冷戦時、1950年代、実在のモデルがいる
【監督】
【キャスト】
アニャ・テイラー=ジョイ、ビル・キャンプ、モーゼス・イングラム、マリエル・ヘラー(英語版)、トーマス・ブロディ=サングスター、ハリー・メリングなど。
【原作】
ウォルター・テヴィスによる『クイーンズ・ギャンビット(英語版)』
※本ページの情報は記事作成時点のものです。最新の配信状況は配信サイトにてご確認ください。
(※1)星が5つ/何度視聴しても面白い、星が4つ/久しぶりに観ても面白い、星が3つ/一度の視聴で十分、星が2つ/スキップしながら観れる、星が1つ/観て後悔する

作品について語る
この作品の魅力とは登場するキャラクターが作り出す高い演技力、そして高い演技力から生み出された人間味あふれるストーリーにあります。
一緒に本作の魅力を探求しましょう。
メインキャラクターのアニャ・テイラー=ジョイさん、私は初めて本作を通して知った女優さんなので出演歴を検索してみました。
『サラブレッド』『ウィッチ』『バリー』『スプリット』『ミスター・ガラス』『ニュー・ミュータント』『EMMA エマ』
現時点ではザッとこんなところでしょうか。
私が特に気になった作品は『サラブレッド』『バリー』『ニュー・ミュータント』『EMMA エマ』の4作品。
Netflixに契約している方なら『サラブレッド』『バリー』がヒットしますよ。 マイリストに登録!

本作のタイトルの”クイーンズ・ギャンビット“ってどんな意味か気になった方は鋭い視点をお持ちですよ。
一緒にタイトルに込められた意味を説いていきましょう。
まずは”クイーン”から、これは簡単ですね女王、王妃と言った言葉が連想されます。
その次に”ギャンビット”と言う謎の単語が出てきます。これは日常生活において頻繁に使われる言葉ではないので知らないのが一般的。
もちろん私は知らないので”ギャンビット“について調べてみました。
何やらチェスの戦術を意味する言葉なのだそう。
もっと詳しく言うと、相手にポーンをわざと取らせてコマを誘導させる事を指すのだそう。
Wikipediaの言葉をお借りすると、相手に取らせる事で駒の展開と陣形の優位を求める定跡とのこと。
そして、二つの言葉が組み合わさることによって”クイーンズ・ギャンビット“と呼ばれる一つの戦術を指すそうです。
ギャンビットにも種類があって”クイーンズ・ギャンビット”はその中の一種類として組み込まれており比較的穏やかなギャンビットととして知られているようです。
まぁ、タイトルはチェスの戦術を意味している事がわかりましたね。
魅力を語る
話を戻すと本作でのアニャ・テイラー=ジョイさんの演技力と役について。
脚本とストーリーがいいのはもちろんですが、

まずはこの美しさは反則でしょう。それでいて役に違和感がない。
現代人が1950年代の人になりきってもこの美しさが溢れ出しているってどういう事ですか。
メイクのスタッフって俳優さんや女優さんの個性を最大限に引き出しつつ作品に沿ったキャラクターを作り出しているわけですが凄すぎですね。
そしてベス・ハーモンと言うキャラクター。普段は自信に溢れた行動を取り油断も隙もない、そんな彼女は薬物とアルコールに依存しているんですね。
人間誰しも完璧ではない部分があるはず。そんな不完全なキャラクターが、見る人の心を虜にさせるわけです。
完璧な人間は作品を通してなら作られますが、それだとリアルさに欠けて単調な物語になります。
なぜ、ベス・ハーモンが薬物とアルコールに依存する設定になったかというと、どうやら原作『クイーンズ・ギャンビット(英語版)』の著者ウォルター・テヴィス氏の体験からきたという話があります。
ここで確証を得るためにベス・ハーモンのモデルとなった人物を探してみました。

するとボビー・フィッシャーという方がヒット。
この方は男性ですがチェスのアメリカ代表として世界チャンピオンになっている点など幾つか気になる点があります。
人物像を見ると問題発言やミステリアスな行動があるものの世界チャンピオンになった事もある為”幻の英雄”と言われていたそうです。
話を戻すとベスのようにアルコールや薬物に苦しむといった事実は確認できませんでした。
一方ウォルター・テヴィス氏は薬物やアルコールに悩まされた時期があるとの記事が見受けられました。
以上のことから、著者ウォルター・テヴィス氏の人生を本作品に落とし込んでできたキャラクターだとわかりました。
本作品を見てない人にはネタバレになりましたが、こうやって見ると映画のストーリーって緻密に考えられて制作されている事が伝わってきますね。
以上で本作のご紹介は終わります。最後までお読みいただきありがとうございます。